メンテモ代表の若月です。表題の通り、この度株式会社メンテモとして Mozilla への継続的な寄付を開始しました。今回のエントリーでは意思決定までの背景をお伝えできればと思います。
寄付の詳細について
このページから、毎月5,000円を継続的に寄付することにしました。金額は非常に少額ですが、長期的に寄付を続けることを重視してこの金額に設定しました。今後、会社の業績や規模の拡大に伴って、こちらも見直していくことができればと考えております。
ことの発端
www.j-cast.com 先日こちらの記事が話題になりました。内容をまとめると、
といったものになります。Firefox は言わずとしれたブラウザの一つですが、現在は非常にシェアを落としていることがわかります。この記事は話題に上がり、多くの声はこれからのウェブ標準を危惧するものです。
ブラウザのサポート
私もいちウェブエンジニアとして、ブラウザのサポートを切りたい気持ちは非常によくわかります。事実、メンテモも Internet Explorer を明示的にサポートしていません。プラットフォームの数だけ対応すべき事項が増えることもあり、そういった側面から見ると対応ブラウザを絞る、ということは合理的ではあります (もちろん、サービスにおけるブラウザシェアが偏っている前提でマイナーなものを切るのであれば)。
余談ですが、フロントエンドを数年やってきた中でブラウザ間の差分には苦しめられてきました。かつては Internet Explorer, 現在は iOS Safari。癖が強くて対応が大変です。新しい API が出るたびに Can I use で確認する日々です。-webkit-*
や -moz-*
といったベンダープレフィックスを手で付けていた時代が懐かしいですね。
ウェブ標準への懸念
しかしながら、ウェブ標準という観点で見ると好ましいことではありません。ウェブ標準とはこのようなものです。
ウェブ標準(ウェブひょうじゅん、英: Web standards)とは、World Wide Webにおける様々なものを定義したり記述したりするための、形式に則った非独占的なインターネット標準やその他の技術仕様を指す。出典:Wikipedia
Firefox のシェアがだんだんと落ちていき、Mozilla がウェブブラウザの開発およびウェブ標準への提言をやめると、ウェブ標準が独占的になる可能性が危惧されます。
寄付の背景
メンテモもウェブサービスを開発する企業として、これからのウェブ標準に対する危機感を覚えています。シードスタートアップなので微力ではありますが、会社の意思表明という意も込めて少しでも力になれたらということが寄付の背景です。
お決まりの
今回もお読みいただきましてありがとうございます。恒例のアレではありますが、メンテモは絶賛採用中です。特にフルタイム2人目のソフトウェアエンジニア氏を探しております。課題とやることは山積みです。よろしければ以下要項をぜひチェックしていただければと思います。