メンテモエンジニアリング

Engineering at Mentemo Inc.

とあるスタートアップが最初のフルタイムエンジニア採用のために準備したこと

こちらの記事は三部作です

前回のエントリーから少し時間が経ってしまいました。その間に技術顧問の @tagomorisエントリーが盛り上がりを見せたり、メンテモ自体も日々変化を遂げたりと慌ただしい日々を過ごしています。

こんにちは、メンテモの若月 (@Qrymy)です。メンテモ という会社の代表兼エンジニアです。前回のエントリーではそもそも最初のフルタイムエンジニアを採用する決意をするまでの記録を執筆しましたが、今回はもう少し How に落として、実際に採用するにあたってどのような準備をしたかという点にフォーカスして話を進めていきたいと思います。

会社の情報を公開

そもそもメンテモは長いことステルスだった事情もあり、コーポレート・サイトさえもかなり簡素なものでした。@tagomoris からのアドバイスもあり、まずはインターネット上に会社の情報を公開するという部分において以下のような準備をしました。

余談ですが、公開ページを持つことのできる ATS (採用管理システム) の選定にはかなり悩みました。候補は HERP と Talentio でしたが、しばらくは完全に無料で運用できるという部分が決め手となり、Talentio を採用することに。ただ、公開ページを作るのはなかなか時間がかかる上、更新などもまあまあ大変なので気合をいれて取り組んだほうが良いかもしれません。

その他有料媒体も検討しました。ヘッドハンターから人材データベース、求人広告まで幅広く考えてはみたものの一旦見送りました。理由としては、

  • 多くのサービスがかけた工数に比例して成果が出ている:メンテモには独立した人事があるわけではなく、私が兼任することになるので張り付くことが難しい
  • 単価が高く、初期スタートアップからすると躊躇する金額感

勤務形態や制度を考える

メンテモは基本的に定時出社定時退社の正社員がほとんどですが(これまでフルタイムエンジニアが不在だったこともあり)、エンジニアとなると別に定時である必要性もそこまでないので、働きやすい形態を考えることになりました。合わせて、コンピュータ貸与やカンファレンス参加等の制度を考え、ラフではありますが明文化しておきます。さらに、メンテモはこれまで就業規則を持たない会社でしたが、メンバーが増えてきたこと、勤務形態が複数化してきたこと、リモートメンバーも増えてきたこともあり、このタイミングで就業規則を整備中です。 合わせて、山梨本社勤務かリモートワークか選べる制度、リモートワークの場合は手当を支給するなど、細かい部分を含めて入社を検討してくださる方との齟齬が起きないように調整していきます。ここでも @tagomoris からのアドバイスに助けられました。

面談フローを考える

面談フローだったり、採用プロセスだったりは別エントリーでまたの機会にお伝えできたらなと考えております。

ストックオプション付与制度

キャッシュで還元することが難しいスタートアップにおいて、SO(ストックオプション) は強力な武器になります。メンテモは第三者割当増資を実施する際に、SO プール:15% をどうにか通したおかげで、一般的なスタートアップよりはやや多くの SO を付与することができます。ではこれをどう使おうかという部分もまた、非常に難しいポイントです。一般的に変数は以下のような形になるのではないでしょうか。

  • 税制適格無償 SO または信託型 SO
  • 付与タイミングと回数
  • 入社前の付与個数の握り
  • 退職時の扱い

等々です。現時点で完全に付与制度が FIX しているわけではないので、ここで明言はできませんが、チーム全員で成功を目指すことのできる制度作りをしている最中です。

まとめ

今回は最初のフルタイムエンジニアを採用するために準備したことを書いてみました。設計から運用まで、一覧にしてみると本当にやることが多くて大変です。採用関連のサービスが一般的な支出に比べて高いことにも納得できます。会社の数だけ採用プロセスがあるとは思いますので、知見をお持ちの方がおりましたらご意見・ご質問等お待ちしております。

なおメンテモは絶賛採用中です。ご興味をお持ちの方はぜひ下の採用ページをご覧ください。

open.talentio.com

こちらの記事は三部作です